MSX用ROMイメージ吸い出し機「MSXダンパー V2」をamazonで購入。各ダンパーはその時々で値段が上下するようで、自分が購入した時は5600円でした。まぁ、このテの物は欲しいと思った時が買い時なので、多少の金額差はあまり気にしない方向で…。正直言って、買い物は割りと下手と云うか、安い時期をつい逃してしまうと云うか…。
なお、パッケージにはダンパーの他にPC接続用のUSBケーブルと説明書が付属します。
手始めにファームウェアの更新を済ませたら、ダンパーにMSX用ソフトを差し込んでUSBケーブルでPCに接続。
ダンパーが外部USBドライブとして認識されるので、その際に生成されたROMイメージ(MSX.ROM)をコピーします。以上で吸い出し作業は完了です。
各種ダンパーに対応した「マルチダンパークライアント」を使った吸い出し方法もあります。上記の方法より若干の手間は掛かりますが、より正確にROMイメージを吸い出せるのが特徴です。多分。
対応マッパーとROMサイズを指定する事により、データベースに対応してないソフトも吸い出せる可能性があります。多分…。
吸い出したROMイメージの数々を、MSXエミュレータ「blueMSX」で動作チェック兼お試しプレイ。
「スターソルジャー」を遊ぶ。BEE PACK経由で正常に吸い出す事が出来ました。MSX版は移植元となったFC版とはステージ構成が違う事もあり、ゲーム序盤からトラップゾーンが多くてツラい感じ。ショット連射でタイマー落ちが増大する仕様は、初心者向けのフォローと勝手に解釈。スピコン的な。
「ファイナルゾーン」を遊ぶ。OPデモの会話シーンで凄い文字化けが発生。すわ吸い出しミスか!? と思ったら、原因はエミュレータのマシン構成(BIOS設定)にあったって云う。これを日本向けに変更したトコロ、OPデモの文字化けも解消されました。
「ガルフォース カオスの攻防」を遊ぶ。ラミィ縛り+ノーレスキューでノーミスALLクリア達成。独特すぎるパワーアップの所為でネタ機体扱いされがちなラミィですが、慣れるとコレが結構イケるって云うか。流石に蚊取り線香は擁護不能ですけど。初期形態が小柄な3WAY機体なので、ミスっても立て直し易いのがイイ感じ(イイ感じ)。
7種類の自機による20段階+αに及ぶパワーアップはプレイバリュー高すぎ。アニメの劇中曲「スター・フロント」「組曲“ガルフォース”」をアレンジしたBGMや、愛らしい主人公たちのカットイン演出など、キャラゲーとしてのクオリティも良好。発売から34年目を迎えた現在でも、定期的に遊びたくなるMSXシューティングの傑作です。
「TZRグランプリライダー」を遊ぶ。発売当時(1986年)ではかなり珍しい、一人称視点のバイクレースです。ドットバキバキの低解像度モードながらも、コーナリングの際に視点(背景)が傾く演出はスゲーの一言に尽きるって云うか。個人的にMSXではガルフォースに次ぐイチオシの作品デス。
本作は実在のスポーツバイクを題材としたシミュレータ…と見せ掛けて、その内容はゲーム性バリバリの純粋なレースゲーだったり。自機はやられ判定がかなり小さい上に、4速(200キロ)以下なら敵と側面から接触してもミスにならない為、文字通り"攻めまくる"走りを堪能できます。
各ステージのクオリファイも猶予が多く、全体的に難易度は結構低め。今回は久方振りのプレイとなりましたが、割と余裕でノーコン1周を果たしました。TZRサイコー。
TZRの店頭サンプル版も吸い出しに成功。2種類の吸い出し方法では何れも失敗したモノの、TZR製品版と同じマッパー&ROMサイズを指定したら上手く行きました。
ちなみにサンプル版は1面しかプレイ出来ず、ステージクリアしてもパスワード部分が表示されません。でも、TZR好きの自分にとって、このサンプル版は貴重な宝物なのデス。
「スペースマンボウ」を遊ぶ。終盤ステージで死にまくり、青息吐息でラスボスを倒してノーコン1周クリア達成…。本作はコナミSTGの中では易しい方だと思っていましたが、パターンとか忘れているとやっぱり難しいかなって(それは当たり前)。
「イーグルファイター」を遊ぶ。お手頃価格のハードと豊富なソフト、充実した周辺機器で、初期のMSX界を牽引したカシオが誇る傑作STG(ちょっと過大評価)。離陸→戦闘→着陸と、テンポ良く矢継ぎ早に進行するゲーム展開がスゲー好き。徐々に高まりまくる難度と相まって、中毒性の高いゲームバランスに纏まっている感じ。やっぱりデジタルはカシオ、だな!(?)
…偉そうに本作の魅力を語っておきながら、着陸シークェンスの操作手順がうろ覚えで、不慮の事故死を連発まくりですって。テラばりの「おもいだす」コマンドで記憶の深層領域に挑むか、マウンテンサイクルの奥深くに眠る本作の説明書(と箱)を引っ張り出すのが速いか。果たして。
MSX2版「ザナック」を遊ぶ。MSX版のアッパー移殖であるFC版をベースに、若干のアレンジを施したのがこのMSX2版。サブウェポンに応じて、自機が歴代コンパイルSTGの自機(っぽいデザイン)に変化するのがカッコイイ。
FC版とは程遠いタイマー落ちに塗れたスローな動作速度は、間延びしたゲーム展開を更に助長する感じ。ダラダラ遊ぶ分には難易度も低くて楽しいんですけど、それでもALLクリアまで1時間半くらい要するのはキツいって云うか。でも楽しい…。
「スペランカー」を遊ぶ。軽快なテンポで進行するFC版の移殖とは思えないスローっぷりが特徴。そのゲームスピードはFC版の50%ほどで、あまりにも遅すぎて話にならん感じ。MSX2版ザナックと同様に、原作の持ち味を殺すような移殖をしてどうする!? って云うか。
動作が速くなれば快適に遊べるやも…と思い、試しにエミュレーションスピードを218%にアップ。その結果、FC版に近い感覚でプレイできるようになりましたとさ。まぁ、副作用でBGMは物凄い早送りになるんですけど。
「沙羅曼蛇」を遊ぶ。リップルレーザー貫通化パッチを適応してみました。リップルが貫通効果を発揮するのは耐久力の低いザコに限定され、1面ボス前の細胞壁や2面のアステロイド帯は貫通しません。当たり判定に変更は無いので、遮蔽板いっぱい系のボスは相変わらず苦手です。
他にもダイナミックVSyncなんちゃらでゲーム速度が若干アップ。MSX2以降のハード設定でもMSX1準拠の配色になります。
■Salamander Improvements
https://www.romhacking.net/hacks/1289/
まとめ:今後、再販&移殖される機会も無いであろう手持ちのMSXソフトの全てを、ROMイメージと云うカタチでバックアップを残す事が出来て良かったデス。
MSXダンパー V2に関する情報は下記の発売元のサイトで。なお、通販はamazonでのみ行っているとの事。
■ゲームバンクウェブドットコム
https://www.gamebank-web.com/